2013年7月沖縄/八重山<7> ルートイングランティア石垣

2013/07/19

***  7日目  ***

【移動】 石垣島⇔竹富島
【宿泊】 ルートイングランティア石垣


ミヤギが宮城県へ帰る日です。

午前の早い便を利用して帰るとのことで、早朝にお宿を出発すると前の晩に聞いていました。
前夜の時点では、頑張って起きてお宿の前で見送ろうと思っていたはずなのですが・・・。

個室のドアをノックする音と、「おーい!じゃぁもう出発するから、またねー」というドア越しに聞こえるミヤギの声で目が覚めました。

不覚にも寝坊です。
・・・まぁ、なんくるない。

寝起きのボサボサ姿を見られないように、ドアを数cmだけ開けてお見送りをしました。
家政婦は見た!的な覗き具合のお見送りです。

バイバイ、ミヤギ!

ドア越しにミヤギを見送って、二度寝します。

どれくらい寝ていたのかな・・・。
宿をチェックアウトしていく他の宿泊者たちの物音で再び目覚め、ようやく起き出しました。

私もチェックアウトの支度をしなくては!

居間に出ると、主さんは今日もやっぱり寸分違わぬ位置でテレビを鑑賞中です。
オーナーさんはお出かけ中で不在でした。

宿泊代はチェックインの際に前払いしてあるので、お世話になったお礼をしたためたオーナーさん宛のメモを、主さんに託して出発です。

この日の予定は特にありません。

1、自転車を借りて石垣島を散策するか
2、どこかの島へ日帰りで遊びに行くか
3、お宿に戻って居間でごろごろするか

一瞬「3」に気持ちが傾きかけましたが、八重山を堪能するべく「2」に決めました。

前日同様に『石垣港離島ターミナル』へ行き、荷物をロッカーに預けて『安栄観光』で往復乗船券を購入します。

向かう先は『竹富島』 !!

この島を選んだ理由は、他の島に比べて船代が安かったこと。
そして「八重山 オススメ 島」で検索した結果
【 八重山初心者はまず竹富島に行くべき 】
というのを目にしたからです。 

はいたい、竹富島!

『竹富島』は、周囲9km程の小さな島です。
珊瑚のカケラを砕いて砂にした真っ白な道に、赤瓦の家々が並ぶ竹富島の集落が印象的。

昔ながらの沖縄の原風景を今に残し、国の重要伝統的建造物群保存地区に認定されています。

集落の他にも、ビーチや水牛車などのお楽しみが数々あるらしく、期待してやってきました。

船を降りて竹富港の建物を抜けた先に、送迎車がズラリと並びお客さんを待ち構えています。

水牛車やレンタサイクルのお店、民宿やゲストハウスなど島にあるお宿の送迎車です。
船の到着時間に合わせて迎えに来てくれていて、予約なしの飛び込み利用もOKでした。

水牛車とレンタサイクルの両方を利用できるという『新田観光』を選び、乗車しました。
港を出て数分走ると集落に入ります。 

新田観光は集落の北西に位置していました。
民宿の経営もやっているそうです。


竹富島 水牛車観光


送迎車を降りてから受付をして、名前を呼ばれた順に水牛車に乗車する流れとなります。

わくわくしながら2〜3分の間待ち、スタンバイしていた水牛車の荷台に乗り込みました。

のんびりと歩み進む水牛のテンポと長閑な集落の風景に、なんとも言えず癒されます。

車夫さんがガイドしてくれる竹富島のお話も興味深く面白く、三線を弾きながら歌ってくれた『安里屋ゆんた』はとても素敵でした。

安里屋ゆんたを何気なく口ずさむと、竹富島の穏やかな風景が今でも頭に浮かんでくる程。

道端で休憩していたお爺ぃが、水牛車越しの車夫さんに当たり前のように話しかけてきます。
車夫さんも車夫さんで、仕事そっちのけで当たり前のようにお爺ぃの世間話に応じています。

微笑ましくて和みました。

「お客さんにあげたら喜ぶさー」と、お爺ぃから車夫さんへドラゴンフルーツをプレゼント。

やっぱり微笑ましくて和みました。

牛車に揺られていた時間は、30分くらい。
集落を周り、スタート地点に戻ってきました。

このまま『新田観光』のレンタサイクルを利用して、さっそく島の散策へと繰り出します。
・・・の前に、腹ごしらえです。


HaaYa nagomi-cafe


店内は、島の素朴な建物の外観からは想像がつかない、オシャレな空間が広がっています。

それでもやっぱり島のゆっくりした時間が流れていて、名前の通りとても和むカフェでした。

高い建物の無い竹富島なので、二階の窓際席からは集落の長閑な景色を一望できます。


いただいたのは、『タコライス』。
そして『シークヮーサージュース』。


美味しかったです!

『タコライス』は、メキシコ料理・タコスの具材をご飯の上に載せた、沖縄メニュー。
ご飯、野菜、挽肉、チリソースを、思いっきりごちゃごちゃに混ぜ上げていただきます。

もしかしたら、本格的なタコライスを食べたのは私はこれが初めてだったかもしれません。

美味しくって、以降は大好物になりました。


窓から眺める景色も最高です。

店内がとてもオシャレなので一瞬気後れしてしまいましたが、店員さんとても気さくでした。


なごみの塔

食後は、竹富島で一番の高さを誇るという25mの『なごみの塔』へ昇ります。
(2016年9月より老朽化のため閉鎖となり、現在は登ることができません)
ハーヤナゴミカフェを出た目の前にあります。

この階段がかなりの急勾配でドキドキでした。
上りよりも下りが怖い。

でもそれすらも楽しい!

塔の上から見渡す景色は、先ほどのカフェから望んだものと変わりありませんが、360度開けた塔からは、また違った開放感を味わえます。

その後は自転車で島内を縦横無尽に散策です。

珊瑚のカケラを砕いた真っ白な砂が敷かれた集落の道は、とても綺麗に整備されています。
住民の方が毎朝ホウキで掃き、砂に『箒目』と呼ばれるホウキで掻いた跡を付けるとのこと。

魔除けに通ずる島の風習だそうですが、整えられた道はとても気持ちが良く有り難いですね。

どこも曲がりくねっていて先が見えません。
これもまた魔よけの風習とのことでした。 


郵便局も竹富島ならではで、素敵です。

竹富小学校です。
全校生徒は何人くらい居るのかな?

富中学校です。
全校生徒は何人くらい居るのかな?

実は小学校も中学校も同じ敷地の同じ校舎!

集落を抜けて、反時計回りに島を一周します。

道中にはお店や自販機が無いので、頼りの綱は石垣港で買ってきた『さんぴん茶』一本きり。
 

大切に飲むことにします。


西桟橋

思いっきり干潮でした・・・。

昔はここから西表島へ渡っていたそうです。

今は夕陽を望む絶景スポットとしても人気なので、いつかここから夕陽を望んでみたいな。


コンドイ浜


・・・勿論ここも干潮です。

竹富島随一の綺麗さを誇るビーチです。
白い砂浜に透明な海が広がる絶景。

ずっと奥まで砂浜と透明な海が続いています。

ここは流石の人気で若干人が多かったため、駆け足で眺めて後にしてしまいました。

どこか人が居ない場所で、海を独占したい!

・・・という欲張り根性が芽生えてしまい、この先は海に抜けそうな小道を見つけることに。

が、進んでみれば行き止まりだったり険しい獣道だったりで、イメージするような海に続く道をなかなか見つけることができません。


カイジ浜

星形の砂が取れる浜として有名なビーチです。

とても綺麗な場所でしたが、コンドイビーチに比べると海の流れが少々荒い印象でした。
遊泳禁止の浜辺のようです。

ここもやっぱり人が居て、独り占めは無理。
先へ進むことにします。


アイヤル浜

撃沈の末にたどり着いたのは『アイヤル浜』。

なんだかいい感じの予感がします。

いいね、いいね。

求めていたのは、この静寂!
私以外、誰もいません。

こんなところで、のんびりしたかったんです。

浜辺の綺麗さは先ほど訪れたコンドイビーチやカイジ浜に比べると見劣りしますが、十分。

この浜辺に一人で座り込んでぼーっと過ごし、のんびりとした至福の時間を堪能しました。

30分くらい佇んでいたかな。

気付けば人の気配がしたので後ろを振り返ると、一組のカップルが浜辺にやってきました。
カップルに浜辺の独占タイムをバトンタッチすることにして、アイヤル浜を後にします。

竹富島の東側、石垣島を望む方面の海は、西側に比べてゴツゴツして荒々しい雰囲気です。

岸壁に腰掛けて微睡んでいると、小さなヤドカリがあちこちで活動していました。

暇すぎたので、一人でヤドカリにアテレコをして遊んでみましたが虚しい・・・。
そろそろ集落に戻るとします。 

それにしても喉が渇きました。頼りの綱のさんぴん茶は、もう底が尽きそう。

喉を潤すために、集落の食事処に飛び込んで、かき氷をいただきました。

シークヮーサー味。
シロップの甘みとシークヮーサーの酸味がよく合い、さっぱりとして美味しかったです。

が、ここのお店の名前が思い出せません。

敷地には赤瓦の家屋が二棟あり、入口から向かって左手の家屋が厨房、右手の家屋が食事をいただく座敷になっていた記憶があります。

島のお婆ぁやおばさま達が働いていて、店内は賑やかで活気が溢れる元気な雰囲気でした。

色々検索して探してみたのですが、ここだ!という確信が持てる情報はヒットせず・・・。
見つけられないままでいます。

いつかまた竹富島を訪れた時に再訪したいな。

民家の庭に何かいました!
なにあれ!?ヤンバルクイナ???

・・・と一瞬思いましたが、ヤンバルクイナは赤いクチバシのはずだし、沖縄本島北部のやんばるの地域にしか生息していないのですね。

ならこれ、何バルクイナ?

とっても楽しかった竹富島の散策を終えて、自転車を返しに新田観光へ戻ってきました。

竹富港に向かう送迎車に乗り込みます。

バイバイ、竹富!

ただいま、石垣!

この日の船は、エンジントラブルに見舞われることなく順調に石垣島へと帰着できました。

ロッカーから荷物を取り出し、この日の宿へ。


  ルートイングランディア石垣 

言わずと知れた、全国にあるビジネスホテル。
離島ターミナルから徒歩10分程の場所にあり、ビジネスホテルながらも沖縄感を味わえます。

今回の沖縄旅最後の宿をここに選んだ理由は、無料送迎バスが決め手でした。

石垣島の港と空港は車で30〜40分の距離。
路線バスの運行が多いので難はありませんが、ホテルからドアto空港で直行バスは魅力です。
無料だし!

本館(西館)と新館(東館)の二棟があり、新しさは圧倒的に新館が上のようです。

お部屋自体は新館よりも本館の方が若干広いとのことで、露天風呂付きの大浴場や朝食会場になるレストラン『花茶屋』は本館にあります。 

私は本館に泊まりました。
新館は見ていないので定かでは無いですが、総じて本館の方が便利が良さそうですね。

室内はいたって普通のツインルーム。
それほど古さは感じられませんでした。

繁華街は徒歩圏内で、食事処には困りません。
さて、最後の夜はどこに繰り出そう?

お部屋に置いてあった周辺マップを見ながら目星を付けたのは、 石 垣 牛 焼 肉 !
今旅最後の夜だし、贅沢しても良いですよね。
ごめんね、旦那。

石垣牛をいただける焼肉屋さんは周辺に何店かあり、検索しながらより良いお店を探します。

第一候補は『炭火焼肉やまもと』 
石垣島で一番人気のお店のようです。
ダメ元で電話をしましたが、やっぱり撃沈。
予約で満席とのことでした。

第二候補は『石垣島きたうち牧場 美崎店』
ここもまた予約で満席とのことで撃沈です。

第三候補は『石垣島きたうち牧場 浜崎本店』
前述の第二候補のお店の本店です。

美崎店を第二候補にして、浜崎本店を第三候補にした理由は、本店の方が混んでいるかなぁと予想したからで、その他に差異はありません。

美崎店がダメだったので浜崎本店も厳しいかと思いながら電話をしたところ・・・
18:00〜19:30の時間限定ならばOKとのこと!

電話をしたのは17:30頃です。
ホテルからお店は歩いて数分ですし、一人なので一時間半もあれば十分に堪能できます。
予約をお願いして、早速お店へ向かいました。


石垣島きたうち牧場 浜崎本店

一階のテーブル席は既に満席のようでした。

通されたのは二階へ上がった座敷席です。
団体客用の広間のようで、広い畳敷きのスペースに大きなテーブルが点在していました。

一人客なのに、こんな大きなテーブルを独占させていただいてしまい恐縮です・・・

と思いましたが、お隣さんもお一人様でしたので、妙に仲間意識が芽生えてしまいました。

思えば、一人焼肉デビューです。
地元では私は出来ないかな。

旅先ではお一人様行動のハードルが低くなるようで、気後れすることなく楽しみました。

お店自体も一人客を認定してくれているようで、お一人様メニューも充実しています。
▶︎焼肉お一人様セット        2,980円
▶︎特上焼肉お一人様セット 4,200円
▶︎特選焼肉お一人様セット 6,000円

・・・悩みます。

通常の焼肉でも十分美味しいかな。
特上と特選ってどう違うんだろう?
迷った末に、間を取った「特上」を注文。
無難を選ぶ、根っからの日本人気質です。

もちろん、オリオンビールも!
・・・と思いましたが、オリオンは瓶ビールのみで、生はプレモルしかないとのことです。
ちょっとだけ残念でした。

でも美味しいからOK!
そして・・・

石垣牛、どーーーーんっ!!
 
分厚い! 良いサシ具合! 美味しそう!
 
ワクワクしながらお肉を焼いて、いざ!

美味しい! 幸せ! 石垣牛最高!

ここのお店は牧場の直営店だそうで、自社牧場で育てた石垣牛はお墨付きの味です。

タレでいただくのも美味しかったのですが、『石垣の塩』でいただくと、なお美味しい!
お肉の味が、より一層引き立ちます。

石垣牛、石垣の塩・・・ときたら、やっぱりどうしたってオリオンビールでいただきたい!
プレモルを飲み干しオリオン先輩の登場です。

幸せ気分でオリオン片手にお肉を噛みしめていると、お隣のお一人様に話しかけられました。

お隣さんは、福岡から一人旅で石垣島を訪れたそうで、この日が旅の初日とのことです。
私はこの日が旅の最後の夜。

この先に至福の八重山時間が待っているなんてお隣さんが羨ましくて嫉妬してしまいます。
できることなら私も初日に戻って、八重山旅をもう一度初めから全部堪能したい気持ちです。

石垣牛を存分に堪能し、ホテルに帰ります。

帰り道「シーサー!シーサー!」と声に出している、犬の散歩中のおじさんに出会いました。
どうやら飼い犬の名前が「シーサー」らしく。

人懐っこくて可愛いシーサーでした。

あ、あの看板は!
第一候補で電話をかけたものの、満席で断念した『炭火焼肉やまもと』を発見しました。
いつか食べに行ってみたいな。

明日には帰るんだなーという感傷に浸りながら、珍しくビール以外を飲んで過ごしました。

7日目、就寝。

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