2014年12月沖縄/八重山<2> 星のや竹富島/前編

2013/12/11

*** 2日目/前編 ***
【移動】 石垣島→竹富島
【宿泊】 星のや竹富島 

ホテルから石垣の町越しに昇る朝日を望もう!と意気込んで眠りに就きましたが、目覚めたら既に太陽が眩しい時間でした。

このままチェックアウトをして、竹富島へ向かいます。

ホテルは港の目の前なので、とても便利です。


石垣島離島ターミナル

西表島・波照間島・竹富島・小浜島・鳩間島・黒島、八重山の離島と石垣島を結ぶ、玄関口。

ターミナルの建物内には、船会社の他に観光案内所やツアーデスク、おみやげ屋さんやちょっとした食堂もあります。

離島への行き帰りに便利ですね。


さらば、石垣!
さらば、具志堅!

ものの10分で竹富島に到着です。

はいたい、竹富!

お世話になる『星のや竹富島』のスタッフが、桟橋の出口でお迎えしてくれました。

時間はまだ午前10時過ぎですが、このまま送迎車に乗ってお宿へ向かいます。

乗り込んだ宿泊客は私たちだけ。

迎えてくれたスタッフが、道中で所々案内してくれる竹富島の話に耳を傾けながら5分程走りました。


  星のや竹富島 

石垣に囲まれた琉球家屋を伝統そのままに再現した、50棟の集落。
星野リゾートが運営する、ラグジュアリーな空間が広がっています。

送迎車を降りると、赤瓦のエントランスが迎えてくれました。

くぐり抜けた先がレセプションの建物です。

フロントの壁には凛々しい対のシーサー。

この時点でもう全部素敵すぎて、テンションが振り切れました。

客室に入れる時間はまだなので、チェックインの手続きだけ先に済ませます。

通常は客室でウェルカムドリンクをいただきながら手続きをするようなのですが、今回はレセプションで済ませていただきました。

ウェルカムサービスのお菓子が、超絶美味しかったです。
沖縄伝統のお菓子、紅芋ムーチーでしょうか?

温かいさんぴん茶をいただきながら、お食事やアクティビティなどの案内を受け、そのひとつひとつに期待が高まります。

ホテルで過ごす時間は、午後のお楽しみにして島内散策へ。

自転車をレンタルできるとのことなので、早速繰り出しました。
これがまた星のやクオリティで・・・。

一見すると小さなタイヤで漕ぐのがしんどそうに感じますが、これがまたなかなかどうして。
とても力強く走ってくれる自転車で、緩やかな傾斜が続く竹富島の外周道路も余裕でした。

癒しの時間が流れる竹富島の集落。


なごみの塔

6mの小さな『あか山丘』に建つ高さ4.5mの『なごみの塔』は、竹富島一番の見晴らしを誇ります。
(2016年9月より老朽化のため閉鎖となり、現在は登ることができません)
塔の上から望む、変わらない竹富島の眺め。

鮮やかなハイビスカスやブーゲンビリアにうきうきしながら、まずはブランチです。

このお店に行こうと決めていました。


竹富島のお食事処 かにふ

ユニークなシーサーたちが迎えてくれる、美味しい沖縄料理をいただけるお店です。

開店時間は午前11:00ですが、5分ほど早く到着してしまいました。

シーサーの写真を撮りながら開店を待っていると・・・

歯磨きをしながら「いらっはいまへ〜」と間抜けな声で迎えてくれたのは、昨晩一緒に飲んだナニワ!

『かにふ』はナニワが働いているお店です。
石垣島から船通勤をしているとのこと。

広い店内は、座敷の棟とテーブルの棟に分かれていて、今回は座敷の棟の縁側で寛ぎました。

相方 「まだちょっと頭が重いかも」
かこね「昨日のお酒が残ってる感じだよね」
相方 「飲みたいけど、どうしようかな」
かこね「シークヮーサージュースでも飲むか」

と、メニューを見定めていたところに・・・

ナニワ「はい、お待たせ!」

相方 「!!!」
かこね「!!!」

ナニワ「注文される前に持ってきてみた」

・・・飲むけどさ。

12月とは思えない夏日に縁側で飲むオリオンは、極上でした!

お食事は、八重山そば。

三枚肉が添えられた縮れ麺が多い沖縄そばですが、八重山そばは真っ直ぐな麺にカットされたお肉と八重山かまぼこが添えられています。

出汁の効いたスープが美味しくて、秒で完食。

大満足で出発しようとレジに向かったところ、昨晩仲良くなった推定アラフィフ三人組が入れ違いでお店にやってきました。
どんだけ同じ行動!

ナニワも加わりしばし笑談を繰り広げ、お店を後にします。

ナニワと仲良くなったきっかけも、この『かにふ』だったんです。

当時はナニワも、大阪から竹富島に遊びに来ていた旅んちゅでした。
竹富島の同じ民宿に泊まった縁で顔見知りになり、夕食時に『かにふ』で一緒に盛り上がって、お宿でゆんたくをした思い出が。

今では八重山に移住して、島んちゅとして『かにふ』で働いているナニワを見ていると、縁の繋がりを感じます。

長閑な雰囲気を味わいながら、竹富島の海辺めぐりへ。

それにしても暑い!
強い日差しを浴びて、沖縄にいる実感が湧いてきます。


コンドイ浜

集落から自転車を漕いで5分程。

見えてきた青い海にワクワクします。

訪れた先は『にゃんこ天国』!

・・・ではなく、『コンドイ浜』です。

さらさらした白い砂浜と遠浅の青い海が広がる、絶景の場所。

この透明度!
これ、海の中でシャッターを切った写真です。

『コンドイビーチ』とも呼ばれますが、浜辺には監視人が居ないので正式にはビーチとして認められていないと聞きました。
本当かな?

どちらにしても、遠浅で波の無い穏やかな海ですし、駐輪場の脇にはシャワーもあるので、海水浴も楽しめます。

潮が引くと海の中から真っ白な砂地が顔を出し、まるで小さな『幻の浜』や『はての浜』のようです。

海の中に膝まで浸かってじゃぶじゃぶ遊び、疲れたら木陰で休憩。

至福の美ら時間を過ごしました。

綺麗な海を望む、贅沢な静けさに癒されます。
幸せだなぁ。


西桟橋

国の登録有形文化財に指定されている『西桟橋』へやってきました。
少し潮が引き始めていますね。

満潮時は桟橋のたもとまで海が迫ってきます。

海ノ透明度ハ、ベリークリア!!!

海の中だなんて信じられません。
魚が砂の上に浮いているみたい。

悠々と泳ぐ魚と、その影までもくっきりと目にすることができました。

桟橋の先端が、徐々に海の中へ潜っています。

海の向こうは小浜島と、その更に奥に西表島。

『西桟橋』は、1938年に西表島に向かうための船着場として造られたそうです。

珊瑚の隆起で出来た竹富島は農耕地が少ないため、昔はここから船で西表島へ渡り農作をしていたとのこと。

1971年頃まで使用されていたそうですが、今は人気の夕日スポットとして知られています。

その名の通り西に面した位置なので、海越しの西表島方面に沈んでいく太陽の眺めは、島民と竹富島に泊まった人だけが見ることのできる絶景なのでしょうね。

いつかここで夕日を眺めてみたいものです。


カイジ浜

星砂で知られる砂浜です。

カタカナで『カイジ浜』と表記されていますが、漢字だと『皆治浜』と書くとのこと。

なんだか急に THE・日本 という感じですね。

砂浜に手のひらを押し当て、付いた砂を見てみると星の形をした小さな砂が見つかります。
見つけるのは結構な難易度です。

形が可愛く微笑ましい星砂ですが、その正体は有孔虫という生物の死骸なんですって。
砂ではなく、石灰質の殻だとか。
単細胞生物でアメーバの仲間とのことです。

ぜんぜん可愛くもないし、微笑ましくもない!

浜辺の木陰が気持ちよく、ここでしばらく休憩をしました。

そろそろ戻ろうと駐輪場に向かうと、小さなバスから人が降りてきます。
竹富島にも路線バスが運行していたんですね。

知りませんでした。

降りてきたのは女性一人で、手にはスーツケースを引いています。

相方 「スーツケース、リモワだね」
かこね「かっこいいね、高そうだね」
相方 「スーツケースのまま行くのかな?」
かこね「砂浜は大変そうだよね」

バスとスーツケースが印象的な女性でした。


アイヤル浜

竹富島の浜辺で、私の一番好きな場所。
舗装された道路から未舗装の一本道を、5分程進んだ先にあります。

途中には宿泊する『星のや竹富島』の入口も。

手前のスペースに自転車を停め、

緑に囲まれた小道を、

ワクワクしながら、
 
進んで行くと、

広がる海!

道路から離れた場所にあり、西に位置する前述の3つの浜とは反対側の東側にあるためか、殆ど人の姿がありません。

砂浜の綺麗さは西の方が上ですが、独占感は東の圧勝。

相方と二人でぼーっとして過ごします。
なんかもう「喧騒」とか「慌ただしさ」とか、

それなんだっけ?

というくらい、日常を忘れられる時間です。

そろそろホテルへ向かうとします。

白鷺かな?
獲物を狙う姿を目撃しました。

首をゆらゆらさせながら随分スローな動きをしているので不思議でしたが、次の瞬間には秒で虫を咥えていました。

さて。
ここまでで、随分長くなってしまいました。

続く『星のや竹富島』の旅行記も長くなりそうなので、前編と後編に分けることにします。

ひとまず前編はこれにて。

後編に続きます。

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