2017年3月与那国&宮古<2> 民宿てぃだん

2017/3/19

***  1日目/後編  ***

【移動】 仙台→与那国島
【宿泊】民宿 てぃだん


周囲28km、人口1,700人強(2017年現在)の与那国島は、日本の最西端に位置しています。
車で40分程で、島をぐるっと一周できてしまう大きさ。

八重山諸島の中では、西表島と石垣島に次いで三番目に大きな島です。
と言っても、一番大きな西表島の十分の一程度の大きさですが。

島を時計回りに一周しながら、気になった場所に立ち寄りつつ、土地勘を身につけることにしました。


ナンタ浜

波照間空港から数分の場所にある浜辺です。
漢字だと『波多浜』と書くそうですが、波は無く穏やかな印象でした。

弧を描きカーブした波打ち際が、綺麗です。
浜の右寄りに護岸があり、その辺りには熱帯魚も多いとのこと。

が、このお天気なので海に入る気持ちにはなれません。
それでも海の水は、流石の透明度で圧倒されました。

ナンタ浜を後にして少し進んだところで、なんだかコロコロした三匹に出会いました。


思わず、車を停めて駆け寄ってしまったくらい可愛い。

三匹それぞれに、「さい」「せい」「たん」と勝手に名付けて戯れます。
最西端!


沖縄のお墓

ナンタ浜を出て時計回りに海沿いを走っていると、お墓が並ぶ浦野墓地にたどり着きました。

と言っても沖縄のお墓は、庭を持つ小さな家のような佇まいなので、普段イメージするお墓独特の寂寥感はあまり感じられません。


お墓参りの際には親戚一同がお墓に集まって、墓石の前で食事やお酒を楽しむのだとか。
故人に焦がれてしんみりとする雰囲気よりも、故人と一緒に賑やかに愉しむ雰囲気なのかな?

沖縄ならではの風習ですね。

とは言え他所様のご先祖様が眠っている場所には変わりないので、偲ぶ気持ちで進みます。

お墓が並ぶ通りに、海へ抜ける小さな道が。
車を停めて降りてみると、隠れビーチが佇んでいました。


四畳半ビーチ

『四畳半ビーチ』というのは通称だそうですが、面白い名前。
満潮時になると、砂浜の広さが四畳半程度になることからこう呼ばれているとのことです。

この日の与那国の満潮時は10:40で、干潮時は17:32。
訪れたのは16:00でしたので、だいぶ潮が引いている状態でした。

四畳半よりもずっと広く、十畳以上あったかも。


六畳ビーチ

続いて訪れたのは、通称『六畳ビーチ』です。
否、もはや『二十畳ビーチ』。

当然こちらも引き潮なので六畳よりもずっと広く、二十畳以上はあったかも。

『四畳半』よりも『六畳』の方が、簡単に見つけることができました。

四畳半ビーチから外周道路に出て、時計回りに1分程走ります。
距離にして1kmもありません。

左手に茂っている緑が途切れた場所に車を停めて、その先に続く小道をずんずん歩いていけばOK。

開けた場所に出ると、その先に広がる絶景!
天気がちょっとあれですが・・・。

崖の上から見下ろす形で、浜辺とリーフを眺めます。

浜辺へ降りていくこともできるようです。

が、急勾配や岩肌をダイナミックに下らなければならないので、浮かれたビーサンスタイルの私たちは上から堪能するに留まり、次の地へ。


東崎/東牧場

与那国島の最東端を目指して走っていると、噂のテキサスゲートが見えてきました。


放牧されている与那国馬が牧場外のエリアに出られないようにするため、牧場を囲む形で島の4箇所にテキサスゲートが設けられているそうです。

ゲートと言っても、扉や門があるわけではありません。

が、見た目以上の威力です。

車でこの上を走るとボッコンボッコンするなぁという程度の感想ですが、車を降りてここを歩いてみると・・・

結構な迫力で、足を取られそうで怖い。

馬も同じなのかな?
この溝があるだけで、越えた先には行かないとのことです。

ゲートを進んだ先に広がる東牧場と、その先に位置する東崎。

「東崎」と書いて、アガリザキと読みます。
沖縄言葉のひとつですね。

沖縄では、東をアガリ/西をイリと言うそう。
ちなみに、北はニシと言うそうで・・・。
紛らわしいですね。


見渡す海が爽快でした。

進んだ先に東屋が見えたので登ってみようと思いましたが、

立入禁止・・・。
残念。


サンニヌ台/軍艦岩

東崎から南へ車で5分、『サンニヌ台』へやってきました。


切り立った断崖に、荒々しい波が打ち付けています。

『軍艦岩』と呼ばれる荒涼とした離れ岩。
近づいてダイナミックな景色を堪能しようと期待して進みましたが、


やっぱり立入禁止・・・。
残念。


立神岩

与那国島の観光ポスターなどで目にする、島のシンボル的光景ですね。


地元では「トゥンガン」と呼ばれているとのこと。

岩の数百m東に、整備された駐車場と展望台があり、そこから眺めると少し遠目に『立神岩』の全体像を眺めることができます。

岩の至近からの眺めは、立ちそびえる姿がより一層迫り、猛々しい雰囲気でした。

ここから1.5kmほど西南に進んだ海底が、『与那国海底地形』と呼ばれる一帯です。
軍艦岩や立神岩を繋げて大きくしたような一枚岩が、海底に潜んでいるとのこと。

自然なものか、人造物なのかはまだ判明しておらず『与那国海底遺跡』とも呼ばれています。

シュノーケルやダイビングの他に、船でその姿を眺めることができるので、翌日には半潜水の海底観光船に乗って見に行く予定です。
楽しみ!


Dr.コトー診療所

島の南に位置する『比川浜』を見渡す丘に建つ、『Dr.コトーの診療所』。


ドラマのロケ地だったので、見覚えのある方も多いかな?

入場は300円の有料ですが、中に入るとドラマの世界そのままが残っているそうで、ドラマファンにはたまらないスポットですね。

診療所の旗が風になびき、今にも自転車に乗ったコトー先生が現れそうな雰囲気です。

とか知った風に書きましたが、ごめんなさい。
ドラマを見ていなかったので、分かりません!

各所に立ち寄りながら与那国島の東半分をめぐって、所要は一時間半くらいだったかな。
西半分には言わずと知れた日本最西端の地が待っていますが、お楽しみは翌日にまわしてお宿に戻ります。

本来は、日本最西端の島で夕焼けと夕日を堪能しようと目論んでいたのですが、生憎のお天気・・・。

相方 「雲厚いし、暗いね
かこね「夕日と夕焼け、無理かなぁ」
相方 「諦めて、このまま宿で過ごそう?」
かこね「でもさ、奇跡起きて見れるかもよ?」
相方 「見れないって、雨降り出しそうだし」

かこね「行ってダメなら諦めつくけど、行かずに万一見れる状況になってたとしたら、そっちのが悔しい!

よく分からない理由で駄々をこねて相方を言い含め、夕日スポットへ繰り出してみました。

が、やっぱり奇跡は起きず・・・。
相方に詫びを入れて、夜ごはんのお店に向かいます。



島料理 海響(いすん)

日本で一番西にある居酒屋さん。

与那国島の久部良漁港から徒歩圏内にあり、水揚げされた新鮮な海の幸を堪能できます。

地元の方にも観光客にも人気のお店のようですので、訪れる際には是非ご予約を。

まずは、日本最西端であっり乾杯!

なにを食べようかとメニューを開くと・・・

大好きな『ジーマミー豆腐の揚げ出し』!!!
これ、大好きなんです。

沖縄言葉で『ジーマミー』は落花生を指し、もちもちとした食感が特徴の沖縄郷土食です。
沖縄ではスーパーの棚に並ぶスタンダードな一品ですが、東北のスーパーではなかなかお目にかかることがありません。

そのまま食べても美味しいのですが、より一層美味しさが増す揚げ出しの方が私は好き。
二人で一個ずつ食べましたが、一皿独り占めしたかったくらいです。

カジキマグロとアボカドのサラダ。

日本最西端の与那国島は、カジキマグロ等の黒潮を回遊する大型魚の水揚げが盛んとのこと。
と書きましたが、カジキマグロというのは正式名称ではなく、マグロでも無いそうですね。

マグロはサバ科のお魚。
『カジキ』は、スズキ目のメカジキ科やマカジキ科に属するそうです。

味や生息域がマグロと似ているので、カジキマグロと呼ばれるようになったとのことですが、本当かな?

島らっきょの天ぷらと与那国産・車エビの塩焼きを肴に、オリオンビールが進みます。

店内はいつの間にか満席になっていたようで、賑やかな雰囲気です。

フーちゃんぷるーを堪能してから、〆の沖縄塩焼きそばを堪能。

麺は与那国島で製麺されたものだそうで、食べ応えがありとても美味しかったです。

大満足でお店を後にして、お宿へ戻りました。

明日は与那国島の海底地形を堪能してから、宮古島へ移動の予定。
今日よりは、お天気が良くなることを願う!

1日目、就寝。

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