2018年1月沖縄/久米島<3> サイプレスリゾート久米島1
アラームの音で目が覚めました。
起き抜け一番で気になったのは旦那の体調。
おはよう
頭痛どう?
おはよう
まだよく分かんない
昨日よりは大丈夫そうかなぁ。
一晩泊まった「FIRST STREET OKINAWA 国際通りテラス」、ここもまた素敵なお宿でした。
オサレ過ぎて沖縄感はありませんでしたが。
そうそう。
このお宿の斜め向かいには、昨年の2月に滞在した「GUESTHOUSE KALA」があります。
そこも素敵なお宿でした。
那覇に滞在する機会はまたあるだろうから、次もまたどちらかに泊まりたいな。
どちらも素敵なので、迷ってしまうかも。
なにより、次は体調万全で過ごせますように!
那覇10:20発の久米島便を利用するので、そのまま支度をして那覇空港へ向かいます。
頭痛どう?
行けそう?
大丈夫
本当に大丈夫?
大丈夫
ファイナル
アンサー?
それ、古いうえに
つまんないよ?
昨日よりも冷静な答えが帰ってきたので、大丈夫そうですね。
空港のドラッグストアで、お守り代わりに頭痛薬を購入しました。
久米島に移動してしまうと、お薬は手軽に入手できなくなると予想して。
コンビニのおにぎりで腹ごしらえをして、旦那は念のため頭痛薬を飲んでおきます。
効きますように!
那覇から久米島へ
私が住んでいる仙台から沖縄へ行くには、直行便はANAの那覇線しか飛んでいません。ですので日頃は必然的にANA派となり、本島から八重山や宮古の離島に乗り継ぐ際も、大抵はそのままANAを利用します。
が、久米島便はJAL系の航空会社のみの運航。
「日本トランスオーシャン航空/JTA」と「琉球エアコミューター/RAC」の二社が運航していて、今回はRACのプロペラ機で向かいます。
普段利用するANAはスターアライアンス、JALと今回利用するその系列はワンワールドに加盟している航空会社。
以前ワンワールド系の航空会社を利用して海外へ行った際に、マイレージが半端に溜まったままだったので、この機会に利用してちょっとだけお得に久米島へ行くことができました。
那覇空港の国内線ターミナルは、上向きのコの字型になっていて、コの字の右側がANA系/左側がJAL系のスペースになっています。
ジェットスター以外のLCCは、別のターミナルを利用するようですね。
那覇空港ではいつもなら保安検査場を抜けて右に進みますが、今日は左!
ちょっとしたことですが、新鮮な気持ちです。
駐機場をバスで移動して、搭乗する機体へ。
滑走路は離発着の機体で混み合っていて、15分程離陸の順番待ちをしました。
あ、タイガース仕様のスカイマーク!
プロ野球バカの旦那に教えてあげましたが、あまり食いついてきません。
つまんないの。
バイバイ、那覇!
空いていることを予想していましたが、意外と混雑していて空席は少ないようです。
スーツ姿の搭乗客が多かったのですが、出張のビジネスマンとかかな?
新しい機材だからか、プロペラ機ならではの音や揺れはほとんど感じませんでした。
むしろあの音や振動が、ワクワクして好きなんだけどな。
静かな運航は私には物足りなく思えましたが、頭痛に悩まされた病み上がりの旦那には救いだったのかも。
飛び立ってわくわくしていると、眼下に慶良間諸島が見えて・・・くるはずなのですが、この日は雲が厚くて望めませんでした。
待ってろ慶良間、いつか行ったる!
とか意気込んでいると、続いて眼下にはての浜が見えて・・・くるはずなのですが、やっぱり雲が厚くて望めませんでした。
待ってろはての浜、今日か明日行ったる!
とか意気込んでいると、久米島に到着。
那覇から久米島への飛行時間は、僅か25分。
離陸したと思ったら、もう着陸です。
はいたい、久米島!
久米島空港は小さな空港ですが、どこか宮古空港に似ている気がします。
そして、ターンテーブルは回転寿司屋さんのレーンと同じくらい。
こじんまりとした雰囲気が、離島に来た!という気分を掻き立てますね。
東北楽天ゴールデンイーグルスが久米島で春季キャンプを行う影響で、あちこちにイーグルスのポスターやノボリが設置されていました。
春季キャンプは数日後からです。
仙台から来た私たちは、うっかり日程を間違えて久米島に来ちゃったイーグルスファンのような雰囲気・・・。
この後に訪れる先々で「どこから来たの?」と問われて「仙台です」と答えますが、その度に「楽天のキャンプは明後日からなのに!」だとか「明日から、楽天の選手が来ますよ!」だとか、散々言われてしまいました。
球美の島/久米島
沖縄本島から西に100km離れている久米島は、周囲約40km。沖縄では本島・西表島・石垣島・宮古島に次いで、5番目に大きな島です。
2018年の時点では、3,999世帯/7,905人が暮らしているそうです。(かこね調べ)
世帯数が人口のほぼ半分ですね。
均すと、一世帯あたり2人?
島内には集落毎に小中学校があるようで、島っ子と思われる子どもたちの姿も目にしました。
なのに、一世帯あたり2人?
なんだか不思議な気がします。
子どもの数と同じくらい、ご年配の方など単身の方も多いのかなぁ。
『球美の島(くみのしま)』とも呼ばれる自然豊かな久米島の地形は、起伏に富んでおり、徒歩や自転車で島内を散策するするのは難しいかと思います。
ですので、まずはレンタカー屋さんへ。
久米島のレンタカー事情
もともとの選択肢が少なく、島内で営業しているレンタカー屋さんは数える程でした。大手が一社、中堅と提携している地元のお店が一社、あとは完全地元経営のお店が四社。
なのですが、これも杜撰で知られる“かこね調べ”による情報なので然程あてになりません!
各社の車両保有台数を合わせても絶対数が少ないので、観光シーズンのピーク時は借りたくても満車で借りられないこともあるようです。
久米島旅行でレンタカーを利用する計画の際は、早めに予約をした方が良さそうですね。
レンタカー事業の登録をしているお宿もあるようなので、泊まる先に依ってはもう少し選択肢が広がりそうですが。
今回は、ABCレンタカーと提携をしている『イーストレンタカー』を利用しました。
対応や流れは、良い意味でゆるい感じ。
車両は新しくはないものの、整備や清掃がきちんとされている印象です。
料金は、三日間で10,000円。
本島の格安プランに比べると負けてしまいますが、お手頃ですし適正価格だと感じました。
久米島空港内にカウンターがあるので、そこで手続きをすればOK。
あとは鍵を受け取り、そのまま空港の駐車場から出発できます。
スタッフはカウンターにて「いってらっしゃーい、お気をつけてー」で完結でした。
空港の駐車場に停まっている車の中から車種とナンバーを頼りに自力で目的の車を探します。
スタート時の車体のキズ点検等もありません。
あれかな?これかな?とワクワクしながら車を探す行為も、ゆるい島時間を感じて楽しい。
大きな空港だと、空港から送迎車で店舗に移動という流れが一般的なので、空港からダイレクトでレンタカーに乗れるのは嬉しいですね。
まずは腹ごしらえの為に、ランチのお店へ。
O2ハッピー(オオ・ハッピー)
小島よしおのお母さんが営んでいるお店です。テレビでお店を放映したこともあったようで、久米島では有名なお店だそうですね。
私も旦那も小島よしおのファンではありませんが、「小島よしおのお母さんの店に行った!って自慢したいから行きたい」という、旦那の希望で向かいました。
ただのミーハーです。
自慢になるのかどうかは謎ですが、どうやら仲の良い先輩へのお土産話にしたいようで。
さて、いざお店へ・・・
あれ?
まさかの休業中!
訪れたのは1月26日です。
お店は年明けから長めの冬休み期間のようで、再開は2月1日からでした。
出た、旦那の 暗黒 パワー!
希望したお店に行ってみると、お休み・・・ということが多いんです、この人。
因みに私の場合は、希望したお店に行ってみるとお休みどころか潰れていた・・・ということがたまにあります。
暗黒 夫婦!
でもまぁ、なんくる、なんくる。
気を取り直して、こちらのお店へ。
海産物居酒屋 波路
久米島の南東寄り、お宿や飲食店が集中しているイーフビーチ近くのお食事処です。カウンターにはテイクアウト用の美味しそうなお惣菜やお弁当が並べられていて、地元の方もひっきりなしに出入りしていました。
テイクアウトも気になりましたが、折角なので店内でお昼ごはんをいただきます。
思いの外に広い店内。
小上がりには10卓近い座敷席があり、その他にカウンター、奥にはテーブル席のホールもあるようです。
私たちは、通路側の座敷席に座りました。
メニューが豊富で、何を食べようか迷ってしまいますが、ここはやっぱり久米島そば!
トロトロのお肉と優しいスープが絶品。
とても美味しくて、秒で完食です。
午後から
どうしよっか?
はての浜に
行ってみる?
でも天気良くないね
じゃ、はての浜は
明日にしよっか!
今日よりも明日の方がお天気が良くなる予報なので『はての浜』は明日のお楽しみにします。
ドライブしながら島を一周して、早々にホテルへ向かうことにしました。
翌日、この選択を後々までかなり悔やむことになる とも知らずにね!
お天気が悪かろうとも、この日のうちに『はての浜』へ行っておけば良かった・・・。
とか、またもや勿体ぶってみました。
イーフビーチ
日本の渚100選のひとつで、2km程続く白い砂浜と透明な海がとても美しいビーチです。・・・そう、お天気が良ければね!
残念ながら今回はその美しさを実感できず。
かなり遠浅となっているようで、見渡す限り淡い水色の水面が随分遠くまで広がっています。
浜遊びには適していますが、干潮時は泳いだりシュノーケルをするのは難しそうかな。
ビーチに直結して大きめのリゾートホテル『イーフビーチホテル』が立っているので、そこに宿泊する際はプライベート感覚でビーチを楽しめそうですね。
防風林近くに駐車場があるので、そこに車を停めて緑の間にある10m程の小道を抜けるとビーチが広がっています。
晴れた日に、のんびり海を眺めて過ごしてみたい場所でした。
奥武島の畳石
イーフビーチから車で東に数分。久米島と小さな橋で繋がっている『奥武島』へやって来ました。
奥武島と書いて、「おうじま」と読みます。
周囲2kmの小さな島で、島の奥の方はジャングルのような自然が広がっていました。
その手前、久米島から橋を渡ってすぐの右手には『バーデハウス久米島』というスパがあり、地元の方や観光客の癒しスポットとなっているようです。
今回スパは利用しませんが、バーデハウスの駐車場に車を停めて建物の脇を進むと、青い海を望む畳石の壮観な眺め。
・・・そう、お天気が良ければね!
沖縄県の天然記念物に指定されている奇岩群で、『亀甲岩』とも呼ばれる五角形や六角形の岩が敷き詰められています。
見た感じは、「畳」よりも「亀の甲羅」の方がしっくりくる気がしました。
人工物ではなく自然造形で、1,200万年前に噴出した溶岩が冷えて固まった、柱状節理です。
『柱状節理』というと、文字通り巨大な霜柱のように縦に並んだ状態の扇岩等を頭に浮かべてしまいますが、これはその上部が波の侵食によって表面が平らに均されたのだそうです。
珊瑚の隆起を起源とする島が多い沖縄で、火山系の自然造形は珍しい気がしました。
知らないだけで、他にも色々あるのかな?
満潮時には海面の下に隠れてしまうそうなので、見学に行く際は引き潮を狙って訪れるのが良いかもしれません。
てぃーだ橋・つむぎ橋
久米島を反時計回りに進みます。途中の集落を通り抜ける際、小学校のマラソン大会に出くわしました。
島を走る外周道路の一部を通行止めにして、沿道に保護者の方々が並んでいます。
私たちは脇道に車を停めて、マラソン観戦。
雨の中、頑張って走る島っ子が健気で可愛い。
なんとも和むひと時でした。
そこから北へ向かう上り坂が、2013年に開通した『てぃーだ橋』と『つむぎ橋』。
本島南部の『ニライカナイの橋』のように、U字にカーブした勾配のある2つの橋です。
島を反時計回りに進むと上りになってしまうので、時計回りに下りで走り抜けた方が眺めを楽しめそう。
ならば!
一旦上りきった展望スペースでUターンをして、下りも体感。
やっぱり下りの方が爽快です。
比屋定バンタ
バンタは沖縄の言葉で『崖』の意味ですね。沖縄の景勝地を巡っていると、度々「バンタ」に出くわします。
海抜200mの崖の上に展望台が建っており、開放感溢れる海と、遠く慶良間の島々を眺めることができる絶景の場所。
・・・そう、お天気が良ければね!
明日訪れる予定の『はての浜』の姿も見ることができました。
360度海に囲まれた白い砂浜だけの無人島。
訪れるのが楽しみ!
敷地内には『ほっと比屋定バンタ』という売店があり、100円で食べることができる沖縄そばが人気だそうです。
私たちが訪れた際はお休みで売店は空いていませんでしたが、気候の良い日は絶景のもとこちらでランチというのも良さそうですね。
熱帯魚の家
干潮時に訪れると、海水が残った岩場に取り残された熱帯魚を鑑賞できるというスポット。海に入らずともルリスズメダイ等の可愛いお魚を見ることができると聞いて訪れましたが・・・
お魚 皆無 でした!
しかも、驚くことにここを訪れた際に撮った写真も 皆無 でした!
ミーフガー
具志川城址を過ぎた先にある景勝地です。ミーフガーとは「女岩」という意味だそうで、この岩を拝むと子宝に恵まれるご利益があると伝えられています。
旦那と二人で拝みましたが今のところご利益は授かっていません・・・、おかしいなぁ。
足元はかなりゴツゴツした岩場なので、訪れる際はヒールNGです。
400年ほど前に2つの岩がぶつかって形成したとされるミーフガーは、近くで見ると一層迫力があり、子宝云々を抜きにしても見応え抜群。
・・・そう、お天気が良ければね!
7月中旬には、この穴の向こうに海から昇る朝日の神々しい眺めを堪能することができるとのことです。
それもまた見応えがありそうですね。
いつか見てみたいな。
おばけ坂
こちらから見ると下り坂に見えますが、実際には上り坂です。木立を抜けた明るいあたりに立ち、逆にこちら側を眺めてみます。
今度は上り坂に見えますが、実際には下り坂。
いまいち伝えるのが難しい感覚ですが、サイドブレーキを引かずにギアをニュートラルに入れると、目と脳は登り坂だと認識しているのに、車と身体は下って進んで行くという。
なにこの感覚、めっちゃ面白い!
この現象が『おばけ坂』と言われる所以です。
沿道の木が斜めに生えていることや、周囲の地形や坂の勾配具合で起こる目の錯覚とのこと。
ですが、その仕組みはいまいちよく理解できないので、おばけの仕業ってことで。
さて、久米島をぐるりと一周し、空港周辺へと戻ってきました。
今日から二晩宿泊するのは、こちらのホテル。
サイプレスリゾート久米島
久米島空港のほど近く、島の西側に位置するシンリ浜に建つ、全84室のリゾートホテルです。
どのお部屋に泊まってもオーシャンビューが楽しめ、お天気の良い日はお部屋から海に沈む夕日を眺めることができます。
ホテルの周りは海と緑だけ。
他のお宿や飲食店は皆無なので、外でお食事をする際は若干不便さを感じるものの、その分、喧騒は一切無く静かな時間を楽しめました。
今回泊まったお部屋は、3階にあるデラックスオーシャンビューのツインルーム。
「デラックス」だなんて大層な名前が付いていますが、スタンダードタイプのお部屋です。
ホテル自体は横に広がった造りで、5階までしかありません。
2・3階が「デラックスオーシャンビュー」で、同じ間取りで4・5階のお部屋が「プレミアオーシャンビュー」と名付けられています。
その他には、スイートルームが数室。
リゾート感はあまり無いシンプルな造りですが、ゆったりとした配置のソファーとテーブルがあり、更に2人分のスーツケースを余裕で開げられる広々としたスペースでした。
大きな窓から、正面に広がるシンリ浜を一望できます。
シンリ浜はかなり遠浅のようで、干潮時には寂寥感のあるゴツゴツした景色になってしまいますが、それもまた一興。
お部屋から初めて海の景色を眺めた時には正直物足りなさを感じましたが、過ごしているうちに趣きを感じるようになりました。
お天気が良ければ、テラスから浜を眺めて寛ぐ時間も良さそうですね。
ホテルのプールを満喫しながら眺める海も、また爽快そうです。
一階のフロント正面から扉を抜けてプールへ。
プールの先から階段を降りて海辺へ。
この一連のアプローチにわくわくしながら先へ進むと、癒しの海が広がっています。
・・・そう、お天気が良ければね!
30秒で浜辺へ行くことができるのは良いのですが、この日はあまりにも寂しさを感じさせる海が広がっていたので、早々に切り上げました。
が、戻る途中で頭上に飛行機が。
空港がすぐ近くなので、離発着する飛行機を間近で楽しめます。
滑走路がホテルのかなり近くまで伸びていて、離陸に向けてのんびりと移動する機体も間近で眺めることが出来ました。
さて、旦那の頭痛はどうなったのかな?
頭痛どう?
大丈夫っぽい!
良かった。
この先は沖縄旅を満喫できそうです。
ひとまず、旦那はお昼寝タイムでごろごろ。
私はオリオンタイムでぐびぐび。
夜ごはんまでのひととき、毎度の美ら時間を過ごしました。
居酒屋 海坊主
ランチで訪れた『波路』のお隣のお店です。聞こえてくる会話からすると、この日は観光客よりも地元のお客さんの方が多そうでした。
早い時間に入店しましたが、ほとんどの席に「予約席」のプレートが置かれています。
二軒並んだどちらも、久米島の人気店。
お店の向かいにそれぞれの駐車場があります。
前述した通り、宿泊している『サイプレスリゾート久米島』の周辺にはホテルのレストラン以外は飲食店がありません。
数々のお店が並ぶイーフビーチ周辺まで、島の西から東へ10km/20分程車を走らせました。
車が無いと移動がしんどい広さの島内なので、運転代行の利用は必須ですね。
それを見越しているようで、「久米島町観光協会」の加盟店で飲食した場合は、運転代行の利用が島内のどこまででも一律千円とのこと。
なんて酔っ払いに優しい素敵システム。
気軽に利用できてお得!
『海坊主』と『波路』も勿論のこと、主だった大抵の島のお店は観光協会に加盟しています。
が、病み上がりの旦那は大事を取って今日はアルコールを控えるそうで、今回は代行不要。
旦那がさんぴん茶なのに、目の前で私だけオリオンを仰ぐなんて申し訳なくて気が引け・・・
・・・ませんっ!!!
一人でも、オリオンビールであっり乾杯!
まずは毎度の海ぶどう。
からの、沖縄塩やきそば。
これだけでビールがぐいぐい進みます。
久米島赤鶏
人懐っこく笑顔が素敵な店員さんは、夏川りみ似の姉ぇ姉ぇと呼びたくなる雰囲気。そんな姉ぇ姉ぇのオススメは「久米島赤鶏のお刺身」とのこと。
久米島の有名な泡盛『久米島の久米仙』の酒粕や、うっちんと月桃など沖縄食材を混ぜた飼料で育てた地鶏だそうです。
表面を軽く炙った久米島赤鶏のお刺身。
火を通すことなく生のままの鶏肉を食べることができるなんて、質が良く新鮮な証拠ですね。
臭みは無く、身が締まった抜群の歯応えです。
醤油の他、生姜ポン酢でいただくのが久米島流だそうですが、私たちは軽くお塩を振りかけていただくのが一番好みでした。
噛みしめる度に、お肉の旨味成分的な何かが、口の中にじゅわーっと広がってきます。
ずっと口の中に居て欲しい旨味。
いっそ口の中に住んで欲しい美味しさ。
めっちゃ旨い!
この台詞が出てきたということは、旦那の頭痛は大丈夫な様子でなによりです。
久米島の車海老
車海老の生産量日本一を誇る久米島。日本一なのは、量だけでなく味もまた然り。
本日午後15時に水揚げされたばかりの、新鮮な『活車海老』!
注文後、テーブルに運ばれてくる直前に捌かれた活け造りです。
まずは、頭からのアングル。
いーねいーね、素敵だよー。
続いて、舐めるように尻尾の姿を。
いーねいーね、綺麗だよー。
そして、全身像を。
いーねいーね、美味しそうだよー。
締めたてほやほやの車海老は、お皿の上でも頭や尻尾が時々ビクッと動きます。
この上ない新鮮さ。
いざ食べようと、手で海老の頭を押さえて身を離そうとしますが、ものすごい弾力でなかなか身が離れません。
結構な力を込めて頭から身を切り離し、身を口に運びました。
めっちゃ旨い!
めっちゃ旨い!
ぬちゃーっとした旨みと甘みと重みが、三つ巴のこんな感じで攻めてきます。
「重み」とか、もはや味ですらありませんが。
なんかもう海老と旦那と私の人生全ての重み。
図で表すのならば、ここの部分です。
重厚感ある濃厚すぎる味が品格すら感じる美味しさで、海老界のローマ法王たる存在感です。
とかよく分かりませんが。
ものすごく
ぷりっぷり!
いっそうもう
ぶりっぶり!
この新鮮な車海老を食べる為だけに、久米島を訪れる価値ありかも。
私の人生の中で、一番美味しい海老でした。
かこね史に残り、語り継がれるやつです。
見えなくなるまで食べ尽くしたった!
空のお皿を・・・、否。
殻のお皿をテーブルの端に置いておいたところ、夏川りみ似の姉ぇ姉ぇが颯爽と現れて、お皿を厨房へ持って行ってしまいました。
そして、数分後に出てきたのがこちら。
さっきの海老の頭です。
なにこの嬉しいカリカリサービス!
カリカリサクサクでとても美味しく、罠に嵌ってうっかりフライも頼んでしまいました。
「フライ」だなんて、たった三文字で済ませてしまうのが申し訳なく思う程、「久米島産車海老フライ」の美味しさ!
頭も尻尾も、余すことなく食べられます。
ぎゅっと詰まったぷりぷりの身。
カリカリサクサクの頭と尻尾。
その食感が良く、お刺身とはまた違った美味しさを楽しむことができました。
車海老の塩焼きも食べてみたいところでしたが、それはまた次回のお楽しみにして、最後はお寿司をいただきます。
沖縄のお魚が中心でどれも美味しかったです。
久米島の居酒屋は、美味しさのレベルが高い!
お昼と夜に二軒のお店を訪れただけの、杜撰な〝かこね調べ″による統計ですが。
でもきっと居酒屋さんに限らず、島内のどこもそうなんでしょうね。
大き過ぎず小さ過ぎず程良い広さの島で、地産地消がきちんと機能しているように感じます。
もともと良質な食材を、採れたて&獲れたての状態でいただくので、尚更美味しいに決まっていますね。
海ぶどうも車海老も、久米島の海洋深層水で育てたものだそうです。
ぷちぷち感やぷりぷり感は、他でいただくそれよりも上な気がしました。
赤鶏も、前述した飼料には久米島の海洋深層水も使われているとのこと。
そういえば、本島等でも、泊まるお宿の冷蔵庫に入っているサービスウォーターは、久米島の海洋深層水ということが多いですね。
安いからかと思っていましたが、値段以上に美味しいからなのかも。
久米島の美味しいものをたくさん食べて、大満足でホテルへ帰りました。
旦那は〆のブルーシールを堪能。
私は〆のオリオンビールを堪能。
明日は、もっと体調万全で過ごせますように!
2日目、就寝。
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