2019年1月沖縄本島北部<3> chillma(チルマ)
2019/01/15
*** 3日目 ***
【移動】今帰仁、本部、名護
【宿泊】chillma(チルマ)
この記事の目次
・ あまみくの朝ごはん
・ あまみくの海
・ 赤墓ビーチ(サダバマビーチ)
・ アイスクリンカフェ アーク
・ シーサーパーク琉球窯
・ BALANCO(バランコ)
・ chillma (チルマ)
昨日の夜は波の音を聞きながら就寝しました。
そして、今朝も波の音を聞きながらの目覚め。
リーフ内の海辺なので荒々しい感じではなく、静かで心地の良い波の音でした。
来た!
この時期は、立地的に完全に陸から昇る太陽。
あまみくの朝ごはん
青い海を目の前にして、絶景のロケーションでいただく朝ごはん。
食べる前から絶対美味しいに決まっています。
全て今帰仁村もしくは沖縄の食材だそうで、お料理でも訪れた先の旅気分を味わえて嬉しい。
島豆腐に島豚のソーセージ、ジーマミ豆腐、もずく、島野菜のスープ&お煮付にサラダ。
どれも絶妙の味付けで、絶品です。
今帰仁村はスイカの名産地なんですね。
冬にスイカを食べられるなんて、さすが沖縄。
食後は、やんばる紅茶をいただきました。
青いやちむんのカップが素敵。
青いやちむんのカップが素敵。
日中は『海辺の茶寮』として、やんばる紅茶のティールームを開いているんですって。
青空の下の海が、やっぱり一番綺麗だなぁ。
あまみくの海
せっかく青空が広がってきたので、お宿の目の前の海辺へ向かいます。
さらさらの砂と波の侵食で出来た奇岩の眺めが良く、海の綺麗さが際立ちます。
東側の海辺から見た『あまみく』。
あれ?
波の侵食で出来たものでしょうけれど結構な大きさで、潮が引いている今はトンネルの様になっていました。
ならば、通らずにはいられません。
西側の海辺からみた『あまみく』。
やっぱりここは夏場に訪れて、のんびり連泊をしてプライベートビーチのような両側の海で時間を気にせず過ごしてみたいなぁ。
綺麗過ぎる。
オーナーさん曰く、運が良いと冬場はここからクジラを見ることも出来るんですって。
クジラ!
昨日のホエールウォッチングでクジラを見ることができなかった無念さを思い出して、ちょっとだけ凹みます。
もう潮が満ちてきてる。
これ以上満ちてくると、岩場のトンネルを通り抜けるのは難しそうです。
さて。
お昼前のチェックアウトまでお部屋でのんびり過ごし、最後まで海の眺めを味わいます。
名残惜しいなぁ。
またひとつ再訪したいお宿が増えました。
チェックアウトの際に、併設しているアトリエでカレンダーを買いました。
カレンダーの写真を撮影したカメラマンは、オーナーのご友人なんですって。
フィルターを使わずに撮影することをモットーにしているカメラマンとのことです。
この光と色でフィルター無しだなんて凄い!
どの写真も鮮やかで見惚れてしまいます。
どの写真も鮮やかで見惚れてしまいます。
赤墓ビーチ(サダバマビーチ)
朝ごはんの後に散策した東側のビーチ。
以前訪れた際に海遊びをした、大好きな場所。
岩場から左側の眺め。
茂みを越えたビーチの先が『あまみく』です。
この辺りには穴場のビーチが、きっともっとたくさん点在しているんだろうな。
『赤墓ビーチ』の由来は、その名の通り「赤いお墓」から来ているとのこと。
車を停めるスペースの後ろ手に、「上間大親」を葬ったとされるお墓があります。
琉球石灰岩で出来たそのお墓は、琉球の当時、高貴の象徴とされる赤色の漆喰で塗り固められていたんですって。
だから『赤墓』と名付けられたんですね。
首里城の赤も高貴の象徴だったんだろうな。
『赤墓』は、尚円王と共に上間大親の出身地である伊是名島を望む方角に建てられています。
伊是名島も、いつか行ってみたい!
アイスクリンカフェ アーク
のんびりお宿を出発して、赤墓ビーチでゆったりしていたので、既にお昼過ぎ。
朝ごはんが充実していたので、あまりお腹は空いていません。
ランチどうする?
アイスでも
食べようか!
日差しが強く、とても暑い一日です。
1月だというのに、私は半袖の格好。
沖縄では暑いシーズンの週末になると、路上販売のアイス屋さんが出没するんですって。
大きく「ビックアイス」と書かれた青と白のパラソルの下でアイスを売る道路沿いの光景は、沖縄名物のひとつなんだとか。
秋田県でいうババヘラアイスみたいな感じ?
目指す先は、一昨日訪れた『花人逢』と同様に、急勾配の細い坂をぐんぐん登った高台。
駐車場に車を停めてお店へ向かうと、絶景!
敷地の入口には『43周年アイスクリン』の文字と、年代を感じる売り子&パラソルの写真。
夏の週末になると、こんな感じで路上販売をしているんでしょうね。
よく見ると『43』の文字が浮いています。
どうやら毎年数字をひとつずつ増やして、貼り替えているみたい。
敷地内は、うっかりテーマパークでした。
綺麗に敷き詰められたタイルロードを進むと、ハイビスカスが咲く庭園が広がっています。
庭園の先には緑に埋もれた謎の船。
ここで、おばぁと呼ぶには憚られる、少女のような年配女性がお庭に現れました。
お花が綺麗でしょ?
ですねー
全部私が
手入れをしているの
すごーい
私たちは勝手に彼女をオーナーの奥様だと認識して、夫人と呼ぶことにします。
タイルも建物も
面白いでしょ?
ですねー
全部オーナーの
手作りなの
すごーい
夫人はとってもふわっとした雰囲気を纏っていて、話していると緩やかで不思議な気持ちになってきます。
いっそ魔法使いみたい。
良い方の魔法使い。
外の階段から
上の階に行けますよ
はーい
中の階段からも
上の階に行けますよ
はーい
なんだか絵本の世界に入り込んだかのような、ふわっとした会話。
アイスを売っているお店は二階のようです。
ここでアイスを食べたい!
・・・が、更に上の階があります。
・・・が、更に上の階があります。
ここでアイスが食べたい!
・・・が、更に上の階があります。
・・・が、更に上の階があります。
ここでアイスを食べたい!
・・・そうだ、アイスを食べに来たんだった。
・・・そうだ、アイスを食べに来たんだった。
この時点で到着から既に30分以上。
絶景と建物に魅了されて、肝心のアイスにたどり着くまでが長い。
外のお庭も上のテラスも店内も、私たち以外にお客さんは誰もいません。
好きな席を選び放題!
と思いきや、三階以上の席はテイクアウトのコーンタイプかプラスチック仕様のカップアイスでご提供されるとのこと。
テイクアウトやカップでは味気ないので、折角ならお皿に盛られたアイスが食べたいな。
十分絶景!
アイスの売り子さんは夫人でした。
さっきまでお庭でお花の手入れをしていたのに、いつの間に?
それぞれ三種盛りをお願いします。
私は、紅いも/シークワーサー/パイン。
相方は、紅いも/レモングラス/さとうきび。
あなた達だけだから
サービスしちゃう
もう一種類選んで?
わーい
追加のサービスは、さとうきびにしました。
ここで、夫人の他に新キャラが登場。
夫人同様に少女のような年配女性です。
私たちは、勝手に彼女のことを「淑女」と呼ぶことにします。
淑女は、結構ぐいぐい系。
なんなら淑女も魔法使いみたい。
おっちょこちょい系の魔法使い。
さとうきびの
アイスはどなた?
私です!
アイスを運んできた淑女に尋ねられ、とっさに答えてしまいました。
これはまんまと相方のアイスでした。
盛りきれないから
サービスのアイスは
後からね!
はーい
食べる前に写真を撮っておこうと、アイスにカメラを向けていると・・・、
ここ!
この窓辺で撮るのが
一番ステキよ!!
と言って、淑女が撮影場所を指示してきます。
ここ!
この角度で撮るのが
一番ステキよ!!
確かに素敵。
写真を撮り終え、溶けてしまう前に早速アイスを食べ始めると・・・、
あなた達は
インスタ映えって
やってる?
?
撮った写真、
アプリに投稿してね
?
もはや、とっちらかり過ぎの淑女が可愛い。
愉快な気持ちでアイスをいただきました。
これがまた、美味しい!
他のアイスとは異なる食感で、アイスクリーム8割/シャーベット2割といったところです。
と、ここでもう一組お客さんが来店しました。
その方々がアイスを注文すると・・・、
折角来てくれたから
サービスしちゃう
もう一種類選んで?
夫人のサービス精神!
三種のアイスを食べ終えると、インターバルで温かい緑茶をサービスしてくれました。
さすが、サービス夫人!
そして、サービスアイスのもう一種類。
この時期限定の
さくらのアイスも
あげましょうね~
出た、夫人のサービス三昧!
サービスのアイスに更にサービスって・・・。
流石に5種類もアイスをいただくと、身体が冷えてきました。
胃の中が冷えると体感温度が下がると実感。
でもどれもとっても美味しいアイスでした。
お会計を終えてお店を出る際に、夫人がウチナーグチでお礼を言ってくれました。
にふぇーでーびる
(ありがとう)
沖縄の温かさが嬉しくて、私もイキってウチナーグチで返してみます。
くわっちーさびたん
(ごちそうさま)
いっぺーまーさん
(とても美味しい)
!!!
今日一の夫人の笑顔を見ることができました。
『まーさん』の過去形は何て言うのかな?
そこからしばし、夫人と沖縄言葉談義。
夫人は沖縄の言葉を大切にしたいという気持ちから、『しまくとぅば』の伝承会に入っているんですって。
思えば全てのサービスは、噂の『カメーカメー攻撃』の一種だったのかな?
沖縄のおばぁは、気前の良さや沢山食べて欲しいという愛情から「かめーかめー(食べろ食べろ)」と言って次から次へと食べ物を寄越してくるんだそうで。
『アイスクリンカフェ アーク』は、とても素敵なお店で大好きな場所になりました。
ちょっと立ち寄るつもりが、気付けば二時間近く滞在してしまった程。
その間、お客さんは私たちを含めて二組だけでしたが、シーズン中は大盛況なのでしょうね。
絶対また来ようっと。
シーサーパーク琉球窯
今日のお宿に向かいながら、本部町にある『シーサーパーク琉球窯』に寄り道。
機械や外国で量生産された物は無く、全て沖縄の作家さん手作りのシーサーのみを扱っているそうです。
ブサイク具合に愛嬌を感じて、ほぼ一目惚れ。
置物かと思って購入したのですが、実は箸置きだということを後日知りました。
店内にはシーサーの起源や語源、種類や置き方などを学ぶことが出来るパネル展示やシアターもあります。
今回は早くお宿に向かいたい気持ちの方が強く、それらは見ずに退店しました。
またの機会にゆっくり訪れたいな。
BALANCO(バランコ)
お店で頂くメニューの他に、デリカッセンを扱うお洒落な一軒です。
入口脇に並ぶデリカメニュー。
どれも美味しそうで迷ってしまいますが、本日のキッシュの他に、島野菜ピクルス/ニンジンラペ/鶏ささみのわさマヨ/牛肉ときのこのジンジャーソースを選択。
外観同様に店内もお洒落で素敵でした。
さてさて。
バランコを後にして、名護のサンエーに立ち寄り買い出しの追加。
一昨日買い損ねた島どうふチップスの黒ゴマを買おうと意気込んでいたのですが、まんまと黒ゴマだけ売り切れていました。
諦めて、チーズ胡椒味を買いだめ。
少々嵩張るものの、お土産に良いサイズかも。
chillma (チルマ)
今帰仁村の運天港を過ぎ、サトウキビ畑を走り抜けた先に佇む、全4室のリゾートヴィラ。
『かこねの泊まってみたいランキング』、長年の堂々第1位だったお宿。
青空に白い門が映えるエントランス。
廊下の先に見える青い海。
チェックインの手続きをしている間に、大きな荷物は先にお部屋へ運んでいただけます。
斜面を利用した場所に建っているので、客室はヒンプンの様な塀の先です。
左右に2室ずつ客室があり、今回は海に向かって右側の端、『ルーム4』と名付けられたツインルームに宿泊しました。
客室のドアを開けると、水盤の道。
二面窓から古宇利島を望む海を眺めることができる、リビング。
テラスのデッキチェアからは、この眺めを堪能することができます。
デッキチェアに腰掛けて、海を見ながらオリオンを飲んだり、本を読んだり。
バスムームからの眺めも、海三昧です。
寝室は、リビングの裏手。
『ルーム4』の場合は、ベッドから海を眺めることはできません。
お宿の敷地内には二箇所のプライベートビーチがあるとのことで、お散歩しに出掛けました。
まずは、『2人だけのPrivate Beach』へ。
草木が茂る岩場をそろそろ突き進みます。
これ、もはや道じゃないですよね。
砂浜は狭く、ゴロゴロした奇岩の眺め。
勝手に『岩場浜』と名付けます。
勝手に『岩場浜』と名付けます。
海遊びをする場所ではなく、探検気分で散策する場所かなぁ。
来た道を戻るのが、結構な難具合でした。
続いて、もうひとつのビーチへ。
これは、道のり半ばで振り向いて撮った写真。
静かな浜辺が広がっていました。
のんびり海を眺めて過ごしたり暑い日に海遊びをするなら、岩場浜よりも断然こちらですね。
さて。
結局テラスのデッキチェアに腰掛けて海を眺めながら、ただただオリオンを嗜む贅沢な時間を過ごしました。
だいぶ夕暮れてきたので、そろそろ夜ごはんの支度をします。
客室にはキッチンがあるので、ちょっとしたお料理を作ることもできます。
じゃん!
BALANCOで購入したデリカの他に、スーパーで買った沖縄県産のお刺身と沖縄そば。
かなりのボリュームです。
お肉は湯煎タイプのレトルトを使いましたが、トロトロで美味しい。
オリオン片手に二人でだらだらとゆんたくしながら、時間をかけてゆっくりいただきます。
お籠りステイの醍醐味!
今回は女性二人旅だったのでツインルームに泊まりましたが、次に泊まる機会にはダブルルームにも泊まってみたいな。
ダブルルーム利用なら、一人旅の時か旦那との夫婦旅の時かな。
とか思いながらお風呂に入っているうちに、湯船で寝落ちしてしまっていたようで、お風呂待ちの相方に怒られました。
3日目、就寝。
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